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□Happy☆ハロウィーン
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ドガァァァアアン!!


「うわぁああああ!?」


「やあ、バーン。トリックandトリート」


「はぁあっ!?いきなり人の部屋の扉蹴飛ばしてきて何言ってんだお前!ってかトリックandトリートってどっちも!?欲張るなよ!」


「まぁまぁ落ち着いてよ、バーン」

ガゼルの後ろからひょこっとグランが出てきた。
狼の仮装をしている。


「お前もいたのかよ…」

頭がズキズキしてきた。

「知ってるかい?今日はハロウィーンだよ!俺は後から愛しの円堂君にこの衣装を見せに行くんだ!」

目を輝かせてなんか語ってるし…


「って、なんでガゼルは仮装してないんだ?」


そう言うと、う。と言葉を詰まらせて顔を背けてしまった。


「ああ、ガゼルにね俺が可愛い黒魔女のやつを用意したんだけど、恥ずかしいって着てくれなくてね…」


「っ当たり前だろう!あんなフリフリの…」


ガゼルがフリフリの黒魔女の仮装…か。

…やべえ。想像しただけでドキドキしてきたかも。


「なあそれ着てこいよ」

「はぁ!?あ、あんなもの着るか!断固断る!」


「ふーん。いいんだぁ…折角ハーゲンダッツの新しい味買ってきたのになぁ」


「…!?っ…分かったよ、着ればいいのかい!?」


よっしゃ、と俺はガッツポーズをした。
本当ガゼルはアイスに目がないな。
餌で釣るのはちょっと気が引けるけどこうでもしないと着てくれなさそうだし。

「俺の部屋にあるから取ってくるね」

グランが勢いよく走って行った。
そして息切れをしながら両手に抱えてきたのは、黒いレースを沢山使ったどっかの豪邸で雇われてるメイドが着てそうなやつだった。
ガゼルにぐいぐいと衣装を押し付け脱衣場の扉を閉めた。




ドキドキしながら待っているとキィ、と控えめに扉が開かれた。
ふわり…とスカートの端が揺れる。



「き、着たぞ…」


結論―似合い過ぎる。

グランも同じ事を考えている様で暫く動かなかった。

「や…やっぱり変なのか。」


「「ガゼル…悪戯させて…!!」」

駄目だ…可愛すぎるだろ!え、ちょ!とか言ってるガゼルをベッドの上に連行した。


――この後ガゼルは悪戯と称して色々いじめられましたとさ!

end.

1日遅れのHappy☆ハロウィーン!
 

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