メイン2(イナgo

□夢に溺れたまま眠らせて
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くらくらと全く働いてくれない頭に、ずくりと熱を持ち疼く体に白竜は困り果てていた。

夜夕食後、ベッドに腰掛けて今日の練習を振り替えっているとジワジワと体が熱くなっていくのを感じた。最初は風邪かと疑ったが風邪にしては頭痛や腹痛がある訳ではなかった。


「(はぁっ、は…、一体…何なんだ…!)」

どんどん荒くなっていく呼吸に肩を上下させているとコンコン…と控えめなノックが聞こえた。

「白竜僕だけど入っていいかい?」
「シュウか…いいぞ」


火照って気だるい体に鞭を打ちドアを開けると笑顔のシュウが立っていた。
シュウが白竜の部屋を訪ねる事はもう日常化していたので白竜も気に止めなかった。


「どうしたの?…足もじもじさせて」
「えっ、いや…何でもない」

無意識の内に太股を擦り合わせていた様でシュウに指摘され慌てて止める。何故か下半身が主に熱を持っているように感じて、これでは発情期の犬のようではないかと落胆した。

熱い息をはきながら再びベッドに腰掛ける。
シュウが無言で此方に近付いてきたかと思うとぽすんと軽快な音をたててベッドに押し倒された。
これが何を意味しているのか普通なら分かる筈だが、性に関する知識や欲求が全くといって良い程無い白竜にはシュウが間違ってぶつかったのか位にしか捉えてなかった。

「白竜、体熱いんでしょ」
シュウはそう言いながら衣服の上から白竜のものを優しく撫でる。
白竜は気付いていなかったが白竜のものはズボンの上からでもはっきりと分かる位に主張していた。
急な展開に頭がついていけない白竜にシュウは微笑む。

「今日の夕食のスープ少し甘いと思わなかった?」
「はあっ…ぁ、っスープ…?」

思い返してみれば確かにそう言われるといつもより甘かった気もする。

「それね、僕が白竜のスープに少しだけ媚薬いれたんだ」

媚薬という単語自体な白竜も耳にした事があってそれが引き起こす作用も知っていた。ただそんなものを自らが摂取するなんて考えもしなかったし有り得ないと思っていたので、体が熱かった時媚薬だと思い至らなかったのだ。


「ふ、ぁっ…シュウ…っや、め…!」
「止めたら辛いのは白竜だよ?大丈夫、治るまで僕が付き合ってあげるから」

そう言っている間にもシュウの行為はエスカレートしていった。



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