メイン2(イナgo

□赦されない
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広く殺風景な部屋にヴヴヴヴヴ…と低い音が響く。

「くぁああ―ッ……や、らあ…!ひぃ、ン!」
「これしきの事で乱れていたら究極なんぞ程遠いぞ、白竜!」


…此所にはゴッドエデンの教官、牙山道三とアンリミデッドシャイニングを率いるキャプテンの白竜がいた。白竜は究極になる為の教育という名で此所に連れて来られたのだ。

入室して直ぐにピンク色をした液体を注射器で入られたかと思うと、体があっという間に熱くなり床に倒れ込むと身につけていたもの全て奪われ無理矢理後孔にかなりのサイズのバイブを挿れられ訳も分からぬまま快感を叩き込まれていた。


「うあぁッ!もぉ…ッ出、ないぃ…!!」

ガクガクと異常な程に体を震わせて涙を流す白竜に牙山はリモコンを見せる。


「見ろ。まだ中だぞ」
「ひ、ッ嘘…だ!…やだ、やだやだ!いやらぁああッ―――!」

カチリ、と音がすると白竜の奥深くに埋め込まれているバイブが激しく振動しうねる。
白竜は頭が可笑しくなりそうな程の快感をどうにか逃がそうと必死に頭を床に擦り付けるが、それも無意味な事だった。

度の過ぎた快感にのたうち回る白竜を牙山は満足気に眺める。
あのプライドの高く他人に屈する事を誰より嫌う白竜が自分の手により乱れているという事実が牙山を興奮させていた。


「あ゛、あ、ッァああ!た、すけッ……シュ、ウ、シュウ!!」

唯一白竜が心を許して恋人となったシュウの名前を呼ぶが、ドラマの様にはなってくれなかった。
シュウ、シュウ、と譫言の様に繰り返す白竜に牙山は思い切り髪を掴む。

「お前が私の施す教育を受けないというのなら、お前の大事なシュウに代えてもいいんだぞ?」
「!!」

白竜は虚ろだった瞳を見開く。
快楽で力の入らない体を無理矢理動かして白くか弱そうな腕で牙山にしがみつく。


「お、ねが…です…!ぁくッ!…シュウはッ、…シュウには…手を、出さないで…くらさ、…!!」


牙山はニヤリと気色の悪い笑みを浮かべる。


「(―そうだ。これが見たかったんだ!)」

牙山の考えている事も全く分かっていない白竜は地獄の様な悦楽の波に耐えるしかなかった。

シュウが自分と同じ目には遭わない様にと。


…ただひたすら祈るしかなかった。




end.

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