メイン2(イナgo

□君の音
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〜♪

ひょい、と耳につけていたイヤホンを取られる。

ああ多分霧野だなと思い本当は嬉しくて堪らないが、丁度これからいい所だったので少し文句を付けてやる事にした。


「また聞いてんのか?クラシック。」


「またとは何だ。これからサビだったのに…」


「そうだったのか。ごめんごめん」


対して罪悪感を感じてもいないように軽く謝られた。
心の中でまぁ霧野が来てくれる事の方が嬉しいけどなと思ったが、からかわれそうなので口にしなかった。

「ウォークマン見てもいいか?」


そう聞かれてああ、と軽く答えた。


カチカチと音がなっていたがいきなりしなくなった

霧野は画面をじっと見つめて少し意外そうな顔をしている。


「どうしたんだ、何かあったか。」


チラと霧野が見ている画面を覗くと、こないだ入れたばかりの曲が映っていた。
普段は興味の欠片もないのだが、前に部室で霧野が天馬と「この曲いいよな〜!最近の流行りだし。」と言って盛り上がっていたのを見て入れたものだ。



自分も、霧野と同じ話をして、同じモノを見ていたかったから。


バッ!と霧野の手からウォークマンを取った。


「あ、…えっと……」


失敗したなと思った。
焦って取らないで、俺もその曲好きなんだ。と言って話せるチャンスだったのに
これではバレてしまう。 もしかしたら、ストーカーみたいだと思われてしまうかもしれない。

俺がしどろもどろになっていると霧野が口を開いた。


「もしかして…俺がこの曲が、好きって…言ったから…?」

ギクリ、とした。

「神童…」

霧野が近付いてきた。



――俺の唇に、神童の唇が触れた。


スルっと霧野の舌が口の中に入ってきた。


「んっ…ふ、ぅ……」


ちゅ、と音がなる。
勿論こんなのは初めてだから、どうすればよいのか分からなくて舌を縮こまらせていると舌を絡められてちゅうぅと吸われた。


気持ち良くて力が抜けた。

「っはぁ……はぁ…い、きなり…」

必死で息を整えてると霧野は「神童可愛すぎだろ…」と顔を赤くしていた。


霧野の方が可愛いと思ったが、また口を塞がれたので何も言えなかった。


end.
変な終わり方すみませ…。バタ
 

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