02/18の日記

10:55
マサ→蘭→拓
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ガタン。


忘れ物を取りに部室に戻ると誰かいるのが分かった。静かに覗くとそれは霧野先輩だった。

声を掛けようとしたが霧野先輩が涙を流している事に気付いた。


ボロボロと大粒の涙を溢しながらキャプテンのロッカーの前で立ち尽くす先輩。


「神童、神童……し、んどっ……」



先輩は何度も何度もキャプテンの名前を呼んでいた。


「俺が、守ってやるって言ったのに……約束したのにっ……どうして、なんで、神童が……!」




霧野先輩はキャプテンが入院してからずっと自分を責めている様だった。
練習の時だってウォーミングアップとして準備運動をする時もきょろきょろと無意識にキャプテンを探してる。

あんなに綺麗だった目だって今じゃ濁ったような覇気のない目をしている。



…キャプテン、狡いですよ。
貴方をこんなにも想う人がいるというのに。

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