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□君の虜
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「……」

ジェジュン「似合ってる似合ってる!」

ユノ「ジェジュンも似合ってるよ」


ユチョン「やっぱりユチョ子が一番っ」

ジュンス「違うよっ僕!」


チャンミン「ま、名無しじゃないですかね」


皆ウンウンと頷く




「一応本物の女子ですからね」
遠くを見てから苦笑いすれば目の前に可愛いすぎる顔があらわれる



ジェジュン「ま、いんじゃね、たまには女装もっ」

「私の場合は女装じゃないけどね、本来の姿に戻っただけですよ、ふっ」



ジェジュンの言った通り只今女装してます(本来の姿に戻っただけです)。とある番組で色々なグループのメンバーが女装して誰が一番可愛いかを決める、というのが今日行われるのだ



「はぁ、なんか久しぶりの女の子の格好がこんな形でなんて嫌…」


ユチョン「まぁ普段の名無しは男の子演じてるからねぇ(笑)」



東方神起のメンバー、名無しはいつも男の子のふりをしている


「ジェジュ子とかに負けそう」
だってかわいい
ユチョ子もかわいい

そんな事を考えていればいつの間にか収録が始まろうとしていた




撮影する場所に女装した色々なグループの人が集まる



「シワンかわいいなぁ(笑)」
ZE:Aのシワンを見ればシワンも


シワン「ヒョンも負けないくらいかわいいですよ」
と笑い返してくる



「あっ」
遠くに見えるあの長身は!
私はすたすた走りその人に抱きついた





「ミニョクーっ」

ミンヒョク「あ、ヒョンっ」

「似合ってるよミニョク!」
長身なのになんでこんなかわいいんだろ

足は長くてきれいだし、あぁかわいい




ミンヒョクにでれでれしてれば後ろから抱きつかれる



「ぅおうっ」

?「だーれだっ」
背中に張り付かれて顔がみえない

でも声でわかるよ














「ソピ!」

ソピ「ぴんぽん!」

「ソピ似合ってる!かわいいぞ、よし嫁になれ」


なんでこんなにかわいいのかしら、なんて鼻の下がのびそうだ。



「ソピ、実は女の子だったんだね」

ソピ「あはは、ないないないない(笑)ヒョンこそ実は女の子なんじゃないのぉ?皆ヒョンの事をかわいいって言ってたよ」


ソピの言葉に焦り肩を揺らせばメンバーが寄ってくる

ユノ「たしかに名無しは格別だな」


ユチョン「うん、ミキ子負けるっ」

ジュンス「さっきユチョ子だったのにミキ子になった」


チャンミン「ま、名無しは特別なんですよ名無しは」



「なぜ二回名前いった(笑)」

みんなで談笑してれば初めてみるグループが目にはいる



(なんてゆーグループだろ)

そのグループのメンバーのリーダーらしき人を見ていたらその人が近づいてきた





「あ、あんにょん」
165の私に対して190近い身長のその人。


?「あんにょん、名無しさんですよね」

「あ、はい君は」



ミファン「申し遅れましたミアネヨ。僕はブルーデビルズのリーダー、ミファンです」


ニコニコ笑い手を出してくるその姿は好青年




「背、高いな」

ミファン「ヒョンは小さいですね(笑)」


「皆がでかいだけ(笑)」


あたしちゃんと男らしく話せてるかな



ソピ「ヒョーンっ」
ミファンと話していたらソピがまた後ろから抱きついてきた

ソピは170、私は165。対して差がないから結構仲がいい



「あ、ソピ。ブルーデビルズのミファンだよ」


ソピ「ブルーデビルズ…、ミファン…」

一旦顔をしかめてから、いつもの笑顔に戻った


ソピ「よろしく」

ミファン「よろしくお願いします」


がっちり握手をかわしていたと思ったら

ソピ「いてっ」


「ソピ?」


ソピ「いたい…」


ミファンと握手していた場所が赤くなっていた


ミファン「す、すみませんっ、握力が強いもので…」


眉を下げてソピに謝る





ソピ「っ…」

ソピはミファンを睨んでから東方神起のメンバーの元へと戻っていった



「あ、ごめんな。ソピ、びっくりしただけだと思うから」

ミファン「大丈夫です、慣れてますから」


眉を下げてははっと笑った。収録が始まる合図があったから皆が自分の席に座るとたまたま隣の席になったソピが話しかけてくる


ソピ「あいつ…ダメだよ」
ミファンの事だろう。


「そうかな」


ミンヒョク「僕もオススメはしないな」
上に座っていたミニョクまで…



左隣のユチョンも
ユチョン「あいつは関わるな」なんて
真面目な顔して言うから、私は頷いた










番組が始まり、集まったグループの紹介が終わる



司会者「さて!優勝者は誰になるんでしょうかねぇ

三回に分けて投票して優勝者を決めます。




一回目は、この集まったグループの皆さんに投票して頂きます。自分に入れちゃダメですよ〜(笑)1人一票です。



二回目は一回目の投票での上位10人の中から、一般の女の子10人に話し合ってもらい上位5人を選んで貰います



三回目で一般男性に5人に話し合ってもらい一位を決める、という事になります」



流れはわかりましたかぁ?と司会者が聞けば皆が高い声を無理やりだし「はぁーい」と答える





司会者「じゃあ一回目の投票スタート!」



手元のボタンで100人以上はいるであろう人の中から選ぶ


(きっとヒチョルヒョンとかジェジュンが一位かな


でも私はソピにいれよう)



ソピに一票いれ終わり前をむけばミファンと目があった

ニコっと笑ってくれたミファン。悪い人には見えないし…なんで皆してミファンを嫌うんだろう






司会者「皆さんの投票が終わりました!投票結果はこちら!」




大きいスクリーンにジャンっという音ととも写し出された













「わ…」

司会者「おぉっ、なんとトンバンの名無しがダントツで一位だぁーっ!」


「うっそ…」



司会者「2位はスジュのヒチョル!
3位はトンバンのジェジュン!
4位はブルーデビルズのミファン!
5位はトンバンのユチョン!
6位はBEASTのヨソプ!
7位はトンバンのジュンス!
8位はSHINeeのテミン!
9位はZE:Aのシワン!
10位はFTのホンギ!

以上10人だぁあああぁ」







一旦休憩のためすぐにホミンに駆け寄る



「ユノーっ、チャンミナぁ」
11位と12位で落ちてしまった2人に抱きつく



ユノ「名無し頑張れっ」
チャンミン「不本意ながら応援します」


「ふ、不本意なら応援しなくていいっ」


チャンミン「嘘ですよ(笑)応援してます、」

「チャンミン…ありがとっ」



優しい2人にぽっぽする








ヒチョル「名無しに負けた〜」

ジェジュン「当たり前ー」

ソピ「名無しヒョン、流石!」


「あははソピありがとうっ
ちなみにソピに入れたよ(笑)」


ソピ「僕も名無しヒョンに入れましたっ」


ジェジュン「えぇっ名無し俺じゃなかったの!?」

「うん、ソピ」



ユチョン「俺じゃなかったの!?」
ジュンス「僕かと思ってた!」


「残念ながら(笑)」



上位組で話していたら後ろからミファンがきていた


「あ、ミファン」



ミファン「一位おめでとうございます」

ニコニコ笑っているミファンを、ジェジュン、ジュンス、ユチョン、ソピ、ヒチョルが睨んでいる




「怖いよ、皆」

ヒチョル「話すの止めとけ」

ジュンス「僕もそう思うよ。止めといた方いい。」


「…皆」


ミファンはやっぱり居づらくなったのか苦笑いしてから戻っていった



「皆、ちょっと酷くない?」

ヒチョル「名無しは、ただでさえ女みたいなんだから危険だ」



まぁ本当の女ですからね



「…何が」

ジェジュン「聞かない方がいい」

ジュンス「あぁ恐ろしい!」


5人は身震いしてから自分の席に座っていった
私は気がかりなミファンの元へとこっそり行く



ソピ「どこいくの」

「え、と…」

ソピ「ミファン?」

「う、うん」


ソピ「…今は番組中だから大丈夫だと思うけど…気をつけて」

いつになく真剣なソピに頷いてからミファンの所にいく















「ミファン」

ミファン「あ、名無しヒョン」

「さっきはごめん」

ミファン「ヒョンが謝る必要はないです。それにしょうがないですから…」


「ミファン…」


ミファン「僕、捨て子なんです。だからきっとそれのせいで…」


苦笑いするミファン。



「捨て子だからとか、俺は気にしないから。」

ミファン「ヒョン…」


「だから頼って」


ミファン「ありがとうヒョン」


苦笑いばっかりだったミファンが普通に笑ってくれた


「じゃ、また後でね」





そしてまた収録の続き。




司会者「さぁて!二回目投票は10人の美女が上位5人を選びます、脱落者は誰だぁっ!?」




その声とともに女の子10人がぞろぞろ入ってくる

キャーキャー騒ぐ限り誰かのファンなんだろうな



そして一回目の投票で上位だった10人が女の子10人の前に並んだ



女の子1「わぁっ名無しだっ」
私の目の前にいた女の子が私をよんだ

「ありがと」
笑って手を振れば顔を真っ赤にして手を振り替えしてくる



女の子2「名無し可愛いっ」

女の子3「わぁ本当っ」




上位5人を決めるために女の子10人が話し合っている


ユチョン「これも名無し一位だねきっと」

ジュンス「だねぇ。僕落ちるなぁきっと…」










司会者「さて!上位5人が決まったようです!発表お願いします」




女の子1「第1位は!」
























女の子2「名無しです!」
観客席からわぁああぁと歓声が上がる



「あ、ありがとうございます」
観客席に手をふり頭を下げ、女の子10人と握手してから5つ用意された椅子のひとつに座る





女の子1「2位はレラ様!
3位はジェジュン!
4位はヨソプ!
5位はミファン!です」



ユチョン「落ちたぁ」

ジュンス「ミファンってやつ…気に食わない」


上位5人が席に座り、すぐに男の人5人が入ってくる


司会者「さて、これで一位が決まります!」




男の人が話し合っている



司会者「優勝者には上位に残った4人からキスが贈られます」


ジェジュン「なっ(名無し以外嬉しくねぇっ)」

ソピ「ぅええ!?」

ヒチョル「男からキスもらっても嬉しくねぇっ」


ミファン「…」

司会者「ミファンさんは嬉しそうですねぇ」


ミファン「あ、はい。憧れの先輩方からのキスなら嬉しいかなって」





司会者「おーっと!優勝者が決まったようだぁ!」



ユチョン「名無しにキスされたかったぁ」

ジュンス「でもあのミファンてのにもされるんだよ」


ユチョン「まぁな」

ジュンス「名無しには言ってないけど…だってあの人…


































ホモじゃん」


ユチョン「…で、ヒチョルヒョンとかジェジュンとか危ない目にあったんだよな」

ジュンス「うん…」



名無しとは離れた所で話しているために名無しには聞こえるわけもなく…







司会者「優勝者はダントツをキープしてきた、




























トンバンの名無しだぁああーっ
では名無し、上位4人からキスをもらってください」


「え、ちょっ」

ヒチョル「頬だろ?」
あっさり頬にキスをしてきるヒチョル


ジェジュン「俺絶対最後!消毒だから俺!」

ソピ「じゃぁ僕が」

「あ、ソピ…」


あっさりソピもキスしてくる
まぁ頬だからあたしも抵抗ないけどね別に




ミファン「じゃぁ、ヒョンいきます、」


「な、なんかミファン息荒くない…?」

近づいてくるミファンから後退りする


ミファン「名無しヒョン好きです」

「いや、ちょっ」
何!?まさかミファンはホモ!?

ミファンはあきらかに頬じゃなく口に近づいている


「やっ」


ユチョン「名無し!」

ジュンス「ぎゃーっ」

目を瞑ってもどこにも感触はない


「ん」

目の前には




「ジェジュン…」

ジェジュンがミファンの熱いキッスを受け止めていた


ジェジュン「ぎゃぁああああぁぁぁあ!」

「ジェ、ジェジュン大丈夫?」
奇声に近い叫びとともに倒れるジェジュン





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