X'mas

□EH
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「あ、ウニョクさんこんにちは。メリークリスマス」


頭を下げながら僕を見た名無しちゃんに僕も頭を下げながら席についた



我ながらクリスマスに
名無しちゃんを見るために
カフェまで足を運んだ自分に嫌気がさす

…告白すら出来てないし…




「いつものですか?」


このニコニコ笑顔のために何人の男がこのカフェに通っているかなんて君は知らないだろう

ま、僕もおかげで常連です(笑)



ウニョク「はい、いつものお願いします」


その笑顔に応えるように
僕も笑顔でかえせば、名無しちゃんはくすっと笑った



そんな名無しちゃんを目で追っていたら

テーブルを拭いていた名無しちゃんに若い男達が話しかけている


男達は携帯を出しながら名無しちゃんに詰め寄る。困った顔をしながら名無しちゃんはそれを断っている







ウニョク「見苦しいからやめなよ」






片方の男の手首を掴む
名無しちゃんは勿論びっくりした顔で僕を見ていた

男達より背が高い僕は出来るだけ威圧しながら手首を掴む力を強めた






「っち」


男達はきまずくなったのかカフェをでていった


……………中敷き入れてて良かった




「ウニョクさんすみません…ありがとうございますっ」



深々と頭を下げながら
僕を見つめてきた




ウニョク「いやいや、
当然の事だよ〜」


元いた席に座ってから名無しちゃんに微笑めば、
名無しちゃんも安心したように笑った







「ウニョクさん、はい」



いつも頼む温かいコーヒーと共に
サンタがのったショートケーキを渡してきた



ウニョク「えと、ケーキ頼んでないよ?」


「今日はサービスです
クリスマスだし、助けてくれたし…」




目をそらしながら名無しちゃんは笑った




ウニョク「ん、ありがとう」



とにかく嬉しくて笑顔でお礼を言えば
頬を赤くしながらも笑い返してくれる



名無しちゃんは僕が
superjuniorだって知ってるのに
何1つ他の客の人たちと変わらない態度をとってくれる


それが新鮮で嬉しかった
他のお店に行けば、やっぱり店員さんは
気づくみたいでサインやら写真を頼まれたり
態度や声が変わったりとするけど
名無しちゃんは違う



そこが特に好き






また仕事に戻ろうとする名無しちゃんを呼び止めた






ウニョク「良かったらツイッターにここのカフェ紹介したいから一緒に写真撮らない?
ここの可愛い看板娘ですって載せたいから」



一瞬恥ずかしそうにしながらも
承諾して、一緒に撮ってくれた


凄く嬉しい!








「あ、良かったらそれ
私にも送ってくださいね」




にこっと笑ってから頭をさげて行ってしまった君



アドレスすらしらない僕はどうやって君に写真を送ればいいんだろう…


やっぱり聞いた方がいいかな…



悩んでいたらケーキのお皿にピンクの小さい紙が置かれていた











ウニョク「ん?」









開ければ可愛い字で
「待ってます」なんて書いてあって
下には電話番号とアドレス。





なんて幸せなクリスマスなんだろう!





帰るとき、ピンクの紙をちらっと見せれば
頭をさげてから笑ってくれた



帰ったらさっそくメールしよう!




END


ウニョク(で、電話にしようかな…
よし、電話にしよう)


(はい、もしもし)


ウニョク(あ!名無しちゃん?)

(あ、ウニョクさん?)


ウニョク(今日はありがとね、)

(迷惑じゃなかったですかー?)


ウニョク(嬉しかった!)

(あはは、良かったですー(笑))



ドンヘ(あ、もしかしてウニョクの好きな子!?)

ウニョク(ぎゃー!ドンヘ!何いってんだよー!)

(……)


ドンヘ(え、名無しちゃんじゃないの?)

ウニョク(いや、そうだけどっ)


ドンヘ(じゃあウニョクの好きな子じゃん)

ウニョク(わーっもうっ!
………名無しちゃんきこえてたよ…ね?)


(すみません…//)


ウニョク(えと…、本当だから!じゃあまたね!//)



ドンヘ(あー、返事聞かずに切って良かったの?)

ウニョク(バカドンヘー!)



でもこのあと
ドンヘのおかげで無事付き合えた2人でした←






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