X'mas

□MH
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「今日も私の勝ちぃ」

体育館の床に寝そべった名無しがタオルで汗を拭きながら呟いた


「クリスマスに体育館でバスケしてる私達も中々イタイよね」


ケラケラ笑いながら名無しに抱きつくテミン


テミン「イタイけどミノヒョンに運動勝てちゃうヌナもかっこいっ」

「やー、ありがとうありがとう
テミンは可愛い、」


テミン「むっ…
ミノヒョンまた可愛いって言われたー」


頬を膨らましたテミンが
俺の方に歩いてくる




テミン「ミノヒョンが勝てないなんて珍しいよねぇ」


テミンが名無しを見ながら意地悪く笑った


そう、名無しには
俺が得意なバスケもサッカーも勝てた事がない




背だって小さいし、体格だって良くない

なのにいつも名無しには勝てない



…悔しいけど。





テミン「ミノヒョン顔怖いよ」

テミンがいたずらっ子のような顔で頬を突っついてくる



ミノ「何で俺勝てないんだろ」




そんな事を呟いたらテミンが「勝てない理由気づいてないの!?」なんてびっくりした顔で見てくる





ミノ「…なんだよ
テミンは俺が名無しに勝てない理由が分かんの?」


テミン「分かる」




きっぱりとテミンは言う



テミン「勝てない理由気づいてなかったんだぁ
はぁ〜、意外。へぇー、」


テミンはニヤニヤしながら壁に寄りかかる俺の隣に座った




テミン「んふ、ミノヒョンは鈍感だなぁ
僕にまでバレてるのに自分じゃ気づかないなんて〜」




テミンは帰る支度をしている名無しを指差して


テミン「ミノヒョンはさ」


ミノ「んー?」


スポーツドリンクを飲みながら横目でテミンを見た

前を見ればバスケットボールを片付けていた名無しが遠くから手を振っている


手を振り替えしてからテミンを見ればまたテミンは笑って





















テミン「ミノヒョンはさ、自分じゃ
気づいてないみたいだけど
名無しヌナが好きなんだよ」





テミンは名無しを指差していた手を下ろして立ち上がってから


テミン「行きなよミノヒョン」
優しく笑う。



ミノ「テミン…」


テミン「僕の事は気にしないでよ」



テミンは鞄を持ち直してから手を振って体育館を出ていってしまった



丁度名無し片付けを終わらして俺のところまで走ってくる






「ちょっとー!ミノが負けたのに
なんで私1人で片付けてんのよー」



ぐちぐちと文句を言ってくる名無しを見つめる




「ミノ?何かついてる?」



頬を触ったりする名無しをまだ見つめる



「ちょっと何か言ってよ…」


顔を赤くしながら目を反らす名無し








あぁ、本当だ




俺、名無しが好きみたい





今更気づいて少し後悔した





ミノ「なぁ名無し」





目を反らしていた名無しがこっちを見た















ミノ「名無しの事好きみたい」






真顔で思った事を呟けば名無しはびっくりした顔をしてから泣き出した








「遅いよバカぁ〜…っ」




名無しを抱き締めてから優しくキスをした









END


テミン(2人は世話がやけるなぁ、もう…)



実は名無しちゃんに告白して
フラれてしまっていたテミンでした




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