ライチ 短編
□あぁ、今宵が楽しみだ
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いや、ワトムより凄いのは作ってないんだが
「俺と遊ぶために家に来たんじゃん」
「お兄さんも一瞬に遊べばいいでしょ」
「兄ちゃんは、基本的に引きこもりだぞ」
「じゃあ、寝るときに私がお兄さんの部屋で寝る!!そのときに、ワトムより凄いの見せてもらう!!」
勝手に話が進められて行く。
それよりも、僕の部屋は寝る場所がない
「兄ちゃん、いつも俺の隣で寝てるよ」
「そしたら、発明見れないね〜」
僕の手をギュッと握り、シュンとした表情で俯くマック
「ならば、僕たちの間で寝ればいいじゃないか」
「私、それがいい!!」
「…本来は、俺の隣で寝るはずだったのに」
「その代わり、夜になるまでワトムを見てよーよ」
「うん!!それなら、構わないや」
そうして、変な人形を抱えて二人は表に出ていった
あぁ、今宵が楽しみだ
後に、彼女と弟が結婚するとは知らない僕がいた。
それでも、僕は萌えていた
end