ライチ 短編
□不意打ち
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私の手元のカードを見詰め、眉間に皺を寄せながら爪を噛むリク
「リク、私ね…」
「どうしたの?マック」
「本当は、リクが嫌いだったんだ」
私の手元を見ていたリクは、ギョッとした目で私の顔を見た。
それから、私の手元からババを引いて、さらにギョッとしていた。
「じゃあ、なんで僕達付き合ってるのさ」
「過去形だよ」
「…いつから、好きになったの?」
「ん〜、いつだろう」
りくから差し出された手札の二枚のうち、どちらかを私取らなければならない
私は、りくの質問よりもどれを取るかと悩むに悩む
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