男日 短編
□何故泣くの? モトハル
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「あのエンディングの後にこの夕焼けの景色!!
やってよかったなぁ"っ…グスッ…うんうん」
そうなのだ!!
私は今、猛烈に感動しているのだ!!
いやぁ、この間買ったばかりのゲームを寝ずに
五日間やってよかったのぉ
ゲームのエンディングは、主人公達が手を繋ぎ合って、
幸せを噛み締めながら眠るように逝く
その場面は言葉に表せないくらい、美しいものだった…
あ、思い出したら涙がぽろぽろ出てきたわ
「グスッ…うぇっ…おーいおいおいおい…」
ハンカチなんて鼻水でネチャネチャしてきたZE☆
カツ…カツ…
むっ!!私以外の気配が背後に
「ねぇーちゃん達のバカヤロー…グスッグスッ」
おや、私の他にも涙を流しながら
この夕陽を見に来る奴がいたのか
…つか、知り合いの声じゃね?
後ろをバッと振り返って私は唖然とした
「………モト、ハ、ル?」
中学卒業以来、たまにしか会わなくなった幼なじみ
と、言っても近所だが会おうと思えば会えるが
そんな彼に、ヨウ!!的な感じで私は挨拶するはずが、
コレばかりはは無理だ
何故ならば、彼の顎は真っ赤に染まっていた
「モトハル、モトハルや、これはいったい何事じゃ!!」
「……殿っ!!…姉ちゃんが敵軍の友人を城に招き入れたため、敵襲に合いました。」
そして、モトハルは私の元に来てひざまついた
いや、ひざまづくまではいいが…
鼻水流しっぱなしで、顔を上げないでくれ!!
気持ち悪いわっ!!
「では、その顎は勲章であるか?」
「いえ、敗北の証であります」
「もしやソチは何も抵抗しなかったのか!!」
私が大きな声をだして言ったせいか、
モトハルはうつ向いてしまった
ヤバイなぁ…やっちまったか?
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