非公開兎物語

□溶け合うから、水
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水。

僕が水なら。



イワンは湖の淵に佇んでいた。
太陽に照らされる水面は美しい。

水は、人を包み込める。
溶け込める。

人は水が無ければ生きていけない。

僕が、キースさんの水なら…

風に揺れる波紋を見つめた。


「駄目だ!!」


「うわっ!?」





突然、何かに押されてイワンは湖に落ちてしまった。









  
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