捧げ物
□花様へ
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「ぃたぃ……」
カナンは今、腹痛で悶えていた…。
…まぁいわゆる女の子の日でして…。
「し、死にそう…」
「大丈夫かい?レディ」
机で伏せて悶えていたら神宮寺家の御曹司、神宮寺レンが話しかけて来た。
(うっわメンド…)
今関わりたくない人No.1だ。
だが友達のため無下にもできない。
「…大丈夫……」
さっき4時限目終わったからあと2時限だけ…。
そうしたら今日が終わる!
「…。全然大丈夫そうに見えないんだけど…」
「黙れハゲバカ御曹司。あー腹痛ぃ…」
「………。」
毒づくだけ毒づいてズキッとした痛みでまた伏せる。
それにあぁ。と呟いた彼。
…察しやがったか……。
まぁあれだけ女慣れしてればね…。
「薬とか持ってないの?」
「あったらとっくに飲んでるわ」
「うーん…。
よし。可愛いレディのためだしね」