捧げ物
□刹那様へ
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※荒城の姫君の主人公
才蔵と逢って数日が過ぎた。
…それはいい。だが…。
「ねぇ才蔵。どこか連れてってよ」
才「あぁ。いいぜ」
伊「え!?お出かけ!?私も行くー!!」
才「「……。」」
…一緒にいられるのはうれしい。
だけど、どこに行こうとしても彼女がついてくる……。
最初は我慢できたのだが、段々と嫌になってきたのだ…。
それは私だけでなく、才蔵も同感らしい。
(まぁもともと才蔵は女の子嫌いだもんね…)
「……才蔵」
才「…はぁ…、分かった。そこで待ってろ」
+++
10分後…。
それぞれ支度をして外に出た。
あー…気が重い…。
伊「あれ?カナン?才蔵は?」
「…ムッ…。そのうち来るわ」
最悪っ!!!
待ち合わせ場所には伊佐那海しかおらず、2人で才蔵を待つはめになる。
…女2人が男を待つってどんなだよおい。
(じゃなく!!!!)
才蔵才蔵って……人の彼氏ってこと忘れてない??
カナンはむううとしながら重いため息をつく。
伊「ねぇねぇ、カナンってさ…」
「んー?」
伊「…その…才蔵との間に愛あるの…?」
「はい…??」