捧げ物

□るい様へ
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男「「「……で?」」」



「?何が?」



テントまで案内して水羽達を紹介した後がこれだ。



どちらも不思議な顔をしている。



も「カナンさん、ナンパされてたんですね」



「え?あぁ、まぁ…」



スポドリをもえぎの隣に置いて水羽の隣に立つ。



……今向き合ってる状態…。



水「へぇー…カナンナンパされたの?だからあれ程僕着いてくって言ったのに!」



「ひいっ!ご、ごめんなさい!でもホラ!結果的に無事だったことだし…」



許して?と水羽の腕に抱きついて不安げに見上げれば、彼はうっ、と言って顔をそらす。



…?顔が赤いけど…日焼けしたのかな?



水「しょうがないな〜…。…でもどうしてこいつら連れてきたわけ?」



「だって連れてってっていうから…」



ね?とナンパ男達を見れば彼らは絶望した目でカナンを見た。



「お、お前が仲間は美女ばっかりだって言うから…!」



「美系、とはいったけどね」



「なっ…!!」



…みるみる変わる男の顔色。



それは不機嫌な時の顔だ。



それを悟った水羽と先程まで傍観していた光晴がカナンの前に立つ。



麗二先生はもえぎの前にいた。



「ふっざけんなよぉ!!!」



ばっ!!と振り上げられた腕。



このままいけば水羽に当たる!












…が、彼もマヌケではない。



ぱしっ!!とその腕を掴んでその手に力を込めた。



「痛っ…!」



水「…誰の花嫁に手、出したと思ってるわけ?」



「水羽…!」



光「…っ、カナンちゃんは麗ちゃんのとこ行っとって。危ないからな」
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