捧げ物

□るい様へ
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光晴に言われて渋々もえぎの隣に移動した。



…ここなら被害がない。



あっても彼らが護ってくれる。



水「よくも僕の彼女に手を出してくれたね…」



そう言った直後、男の悲鳴があがる。



仲間の2人はそれを見てあやまりながらその場を去って行った。



(逃げ足早っ!)



水羽もそれを見て呆れながら手を放す。



「この…ガキがっ…!!」



光「…帰れ。これ以上ここにいるならお前は生きとれん」



「…くそっ…!」



光晴が珍しくかっこよく言うと、男は片手を抑えながら走るように逃げて行く。



……あれじゃあ骨折れたかな??



水「カナン!怪我とかない?!」



「え、あ、うん。…それよりあんなにしちゃって…」



どうするのよ、と立ち上がらせようと手を差し伸べてくれた水羽を睨む。



するとぷいっと顔を逸らされた。



うっわ!最低!!



「もぅ!人なのに傷つけちゃだ「自分の花嫁がナンパされて平気なワケない!」…水羽…」



ダメでしょ!と言おうと思ったがやめた。



いや、正確には遮られたのだが。



水「カナンはわかってない。どれだけ君が心配だったか。大好きなのか」



…そう言われると黙るしかなかった。



確かに彼の気持ちなんて自分にはわからない…。



勿論、他の人にも。



「水羽……。ごめん…」



水「…心配、したんだ…」



ぎゅっと真っ正面から抱きついてくる彼。



カナンは照れながらもその腰に腕を回した。



…硬い、男らしい身体だ。



水「いなくならないで。これからもずっとそばに…」



「うん…/////」















(若いっていいですねぇ)

(公共の場でなにしとんねん!ってうわぁぁ!/////)


(……止めてまいります)
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