捧げ物
□優様へ
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いきなりなにを…。
……と思ってハッとした。
(もしかして…)
さっきの光晴の言葉、みんなの落ち着きのなさ…。
(私が華鬼のこと好きとか思ってる?)
ニヤ……。
「そーだなー…やっぱり男らしいイケメンかな♪」
麗「…た、例えば?」
「んー…光晴は優しいし頼りがいがあるよね。麗二先生は大人らしい包容力があるし。華鬼はー…」
そう言いながらみんなの顔をチラッと見る。
…うわー…真剣…。
よし、ここはやっぱり!
「全てを兼ね備えている顔も性格もイケメンだよね」
そう言ったその時。
ドン!!と背中に何かがぶつかった。
そこから鈍い痛みがじわじわと…。
水「カナン。」
「は、え?みな…は…?」
あれ?なんで天井が見えるのかなぁ?水羽が上に見えるのかなぁ?
タラタラタラと冷や汗をかきながら彼の名を呼ぶ。
やばっ、からかい過ぎた!?
カナンは謝ろうと彼の胸を押す。
…が、一向にうごく気配がない。
それどころかどんどん近づいてくる。
「みな「カナンは!…カナンは僕のこと好き?」……。」