捧げ物
□優様へ
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起きたら水羽がいなかった。
きっとどこか出かけたのだろうと思って冷蔵庫を開ける。
「…あ…なにもない…」
普段食事はみんなでとっているから自分では作らない。
だから冷蔵庫には食べ物がなくても不思議ではない。
…が、今探し求めているのはお茶なわけで…。
「…一階に行くか…」
++
…で、来たら肝心のもえぎがおらず、みんながいたというわけだ。
水「…どうしたの?」
「え?あぁ、お茶を貰おうと」
冷蔵庫に向かって2ℓのお茶が入っているペットボトルを出してコップに中身を注ぐ。
タポタポ音を鳴らしながらコップに入るこの感じが何気に好きだったりする。
そして一気飲みした後彼等のいるところまで行く。
そして水羽の横に座った。
「…?なに?」
光「いや、華鬼の隣やないんやなーと」
「……は?」
何で?と聞き返すと光晴が目を逸らした。
うっわ、なにこの空気!
「華鬼の隣には神無がいるでしょ?…それともなに?ここにいるな、来るなって言いたいわけ?
」
ワザと怒ったように言えばちゃう!と否定の声が上がった。
それにウソウソと言って笑う。
あー、楽しい!
「ま、いいけど。………、なに?水羽。そんなに見て」
水「……カナンってさどういう人が好き?」
「………は?」