捧げ物

□刹那様へ
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「うわー…」



着いたのは、きれいな湖。



こんなとこあったんだぁ…。



才「この間見つけたんだ」



いいとこだろ?そう言って彼は木の下に座る。



…寝る気満々ね…。



カナンもそれにならって彼の隣に座る。



伊佐那海は…どこかに行っちゃった。



でも気配はあるから後で探しに行かないとな…。



「…ふぅ…。そういえば才蔵さっきなんて言おうとしたの?」



才「あー…なんでもねえよ」



そう言って彼は私の肩に頭をのせる。




…こうして無防備に接してくれるのがとてもうれしい…。



些細なことでも才蔵がかかわるとなんでんでも…だ。



溺愛してるなぁと自分でも思う。



でもそのくらい彼が愛おしい……。



(でも…)



いつかは裏切らなきゃならないんだよね…。




それまで束の間の幸せを……。



才「…カナン?」



「…才蔵…好きだよ…」



好きだよ…大好き。



だからせめて《その日》が来るまでは…。



才「お前…」



…照れずに何かを探るような才蔵の瞳。



感がいいなぁ…。でもこれは覚られたら困るから何?と言って笑って流す。



才「…や、なんでもねぇ。カナン」













俺も愛してるぜと言いそっとふかふかの草の上に押し倒された…。
















『ちょ…さいぞ…んっ!』

『…黙ってろよ…』













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