捧げ物
□美桜様へ
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学校を辞めた後、アキの過保護さはヒートアップした。
…正直言ってちょっと疲れる……。
?「カナンー!」
「……アキ…」
…妊娠6ヶ月目。
お腹も段々大きくなってきたころ、カナンの不満もピークに達しようとしていた。
…その原因。
それは……
ア「こら!1人で出ていっちゃダメでしょう!」
「…だってアキ忙しそうだったし。モエギさんに会いに行こうとしてただけだもん」
ア「それでもだよ。」
……そう。
原因はこの過保護な鬼のアキ…。
…最初は心配されて勿論嬉しかったよ?
でもそのウチになんてゆーか…。
愛が重く感じてきたっていうかなんていうか……。
今では見事に、すっかり不満の対象となってしまったのだ…。
そして今日。今。
その怒りは爆発しようとしていた…。
「もぅ!放っておいてよ!」
ア「…!カナン!?」
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