捧げ物
□40万hit記念夢小説!!
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「えーっと……キャベツに牛ひき肉と豚ひき肉、それと卵を一パック買って……。それとお土産にお菓子とジュースを………っと。これでよし!」
…………玲央の誕生日まであと2日と迫った今日この頃。
カナンはつも通り部活が終るなりすぐに寮に戻って私服に着替え、必要なものだけを持つと誰にも会わないように(特にバスケ部)校舎をあとにした。
そしてそういえば今日は色々と買い足さなければいけない日だったな、と帰り際目的地へと向かう前にスーパーに寄った次第である……………。
(嵐くん、今日も喜んでくれるかなー?)
………そうしてカナンは子供向けのコーナーで小学2年生の男の子が好きそうなお菓子や飲み物をチョイスしスーパーを出たのだった。
そして重たい荷物を抱えつつ、本来の目的地である“ある場所”を目指す。
今日は上手く出来るだろうか?認めてもらえるだろうか?
…しかし泣いても笑っても“教わる”のは今日が最後。
あとは明日実渕家に帰って………………………。
「カナンおねーちゃーん!!!!!!」
「……!嵐くん!」
「もー、遅いよぉ!早くお家に行こっ!!俺迎えに来たんだ!!」
「うん、そうだね。迎えに来てくれてありがとう。あ、今日は嵐くんの好きそうなお菓子買ってきたから一緒に食べよ?」
「ホント!?嬉しーーっ!!!!」
………実渕家に帰って微調整をするだけだから。
だから学べる事は一つでも多く今のうちに学んでおこうと、カナンは“センセイ”の息子さんである嵐くんと手を繋いであと少しの道のりを歩いたのだった……………。
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