忘れない

□第1鳶
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(ここ、は……)









……目覚めれば、世界は真っ白だった。



白い天井に白いカーテン。白いベッドに白い壁。



何もかもが真っ白な中、カナンは沢山の医療器具に囲まれて横たわっていた。



そして目線を下に下げれば布団から出された腕には点滴の管があり、胸には心拍数を測る機会がされておりここが病院だという事を悟る……。









(私……、)









私は一体何故ここに……?と、まだ回り切らない頭で必死に考えるが一向に終点は見えず。



仕方ないから諦めてもう一度眠ろうとした次の瞬間、ノック音と懐かしい声と共に誰かが入って来た……。















「ただいま、カナン」



「……?………!!」















【ただいま、おかえり】




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