忘れない

□第2鳶
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side 真琴









『まこと。』









…そう言われた瞬間、俺は咄嗟には振り向けなかった。



だって怖かったから。



毎回幻聴なのに振り返ってみたら彼女はいつも通り、なんて何度した事か計り知れないから。



だから今回も自分が期待して作り出した幻聴なのだろうと思っていたけれど。



…けど二度目に名前を呼ばれた時にはもう、俺は振り返って彼女を強く抱きしめていた……。














【幻でも構わない】




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