泣き虫カノジョ

□第5旅
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「よし。手続きはこれで終わりだよ。ご苦労様」



「はい!ありがとうございました。新学期から宜しくお願いします!」













失礼しました!!









…元気良くそう言うと、カナンは洛山高校の職員室を後にした。



何故そんな所にいるのかと聞かれれば、それは今さっきまで入学手続きをしていたからである。



そして難なくそれを終えたカナンはついでと言ってはなんだけれど、そのあしでバスケ部のマネージャーをしたいと顧問の白金先生に申し込んで来たのであった。



渋られるかな?と思いきや、どうやら予め征十郎や玲央が話しておいてくれたらしく結果はすんなりOK。



聞けば通常はマネージャー希望が多く、決まるまでに物凄い時間と人を蹴落とさなければなれないらしい。なんとも恐ろしい世界だ。



因みに決まっても今回のマネージャーは根性がなくすぐにやめていってしまったらしい。



もう一度募集しようか?との案も出たが、どうせ突っ立っているだけのミーハーだろうからいらないとレギュラー陣に拒否された為再度募集する事はなかったという……。









(そこで私なのね……)













…まぁ入れたから良かったけれど、そんな惨状であったのなら選手のデータなど勿論無いだろう。



これは今から急いで作らねばと、カナンは体育館に向ける足を急がせた……。














【期待のレギュラー陣】




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