捧げ物

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…あれから1年…。



アキ「カナンー、イオが泣いてるんだけど」



「え?はいはい」



カナンは立派なお母さんになった。



子供の名前はイオ。



髪はアキのを、瞳の色はカナンのを引き継いだ。



とても可愛らしい子だ。



カナンは昼食の準備をしていたのをやめて、一旦我が子とその子を抱いてあわあわしているアキの元へ行く。



アキ「さっきまで大人しく寝てたのに…;」



「あぁ。じゃあぐずってるのよ。ほーら、いーこいーこ」



そうして彼からイオを取ってポンポンとリズムよく叩きながら揺れてあげると、再び夢の中に…。



「…よし。じゃあ引き続きお願いねアキ」



アキ「……いつも思うけどやっぱり凄いね母親って」



またイオを受け取りながら真剣に言う彼。



…母親のカン…かな?



でもやっぱり一番は…






















「貴方の子だからね」




アキ「え!?それどういう意味!?」



…要するに分かりやすいのよ…。




そんな考えにクスリと笑ってしーっと言う。



「イオが起きちゃうでしょ。…さーて、昼食の準備しなきゃ」



アキ「ちょっ…カナン!?」



そんな彼をおいて彼女は再び昼食の仕度をやり出した……。
















まだ先の未来。



この子も自分が決めた花嫁と幸せになることを願って…。
 

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