捧げ物
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ある日…。
男「つ、付き合って下さい!」
「えっとぉ……」
放課後、告白されました…。
いや、されてます、か。
相手は一般生徒。
中々のイケメンだが私には生憎鬼がいる。
あの甘えたがりな鬼、シキが。
シキと想いが通じたあの日から彼のスキンシップは凄まじい。
抱きついてくるわ口付けてくるわ…。
はぁ、とため息をつくと、陽さん?、と。
「あ、あぁごめんなさい。…私彼氏がいて…」
男「…っ!…そうですか…。なら仕方ないですね」
「本当に…ごめんなさい…」
そう言うと、何故か視界が真っ暗に…。
…んん??
「あ、あの〜…」
男「最後に…。お幸せに」
…抱きしめられたのだ。
耳元で囁かれたのはこれからの幸せを願ってのもの。
カナンはこの人は応援してくれるんだと嬉しくなって微笑みながら頷いた。
それを見ているものがいるとも知らずに……。