捧げ物

□もも様へ
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「………。」



何故だろう?



目が覚めたら恋人の顔がドアップで見えた。



しかもこいつ上半身なにも着てないし…。



はぁぁ、と大きな溜息をついてカナンは隣でスヤスヤ眠っている許婚を起こす。



…そう、私は陽財閥の一人娘。彼は神宮寺財閥の御曹司。



昔親が勝手に決めた結婚相手。



でも2人ともこれに依存は無い。



…カナンは起きて、と言いながら彼を揺すった。



「レン、オフだからって寝過ぎ」



「ん…?カナン…?なんでここに…」



「いや、それ私のセリフだから」



するとうーん、と大きく伸びをして起き上がる彼。



…って、裸!!



「服を着ろ!////」



「えー…?俺の裸なんて見慣れてるでしょ?今更恥ずかしがらなくて「仕事でね!誤解される様な言い方はやめて下さいませ」はいはい」



えぇ仕事…マネージャーやってると見なくちゃいけないんですよ!



まったく…。



あ、そういえばこの間の撮影…やっぱりみんな身体引き締まってたなー…。



中でもトキヤのは萌えた。



そう心の中でボソッと呟けば、カナンの視界の景色がグルリと変化した。



今まで見えなかった天井が見える。



…あとレンも。



あっれ〜?;



「へぇ〜?いっちーねぇ…」



「!!心を読んだな!」



「声に出てたよレディ」



「ううっ…!?なんだって!?」



「………。」



まぁそれも何だって!?だけどよくよく考えればこの状況の方が驚くべきである。



…だって押し倒されて、上にレンが乗ってるんだよ!?



しかも両手、彼の片手で縛られたし…。



……あれ?貞操の危機?!



「い、いやトキヤもよかったけどレンもかっこよかったよー?」



「ふぅん?」



適当に返事をしながら近づいて来る顔。



身をよじるがなす術なく彼女は彼の餌食となった…。











→次のページは裏。
嫌!という方はここまでで!!
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