捧げ物
□優様へ
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それはある休日のこと。
…ついにきた。
(女の子の日だ…)
カナンはハァ、とため息をついて色々とそれに備えてトイレを出た…。
++
水「おかえ……あれ、カナン…」
「嗅ぐなバカ」
ソファに座ってテレビを見ていた私の鬼、水羽が隣に座った私に反応する。
…多分血だろう。
一見変態のように見えるが、鬼だからしょうがない…。
水「もぅそんな時か…」
「……。水羽、おじさんくさいから止めて」
すっかりさめてしまった紅茶を一口飲みながら、これまた冷たい一言。
水羽はごめん、ごめんと笑っていた。
……そんな彼に聞きたいことが。
「…ねぇ、血ってどんな香りなの?」
それは前から思ってた素朴な質問…。