捧げ物
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当時カナンは4歳。
今日は休日ということでカナンは家族で遊園地に来ていた…。
「お母さん、カナン喉乾いた〜」
遼「僕も〜。お母さん、ジュースー!」
母「あらあら。ならあそこで買ってくるからそこで待っててね」
あそこ…とは遊園地によくある出店だ。
父はその時トイレに行っていておらず、母は1人で買いに行く。
すると寂しくなったのか遼兄ぃがその後を追った。
白いテーブルに白い椅子に座って待つのはカナン1人だけ。
チラッと出店を見ると結構並んでいて列になっている。
暇で暇で足をプラプラしていると、肩をトントンと叩かれた…。
「??」
男1「うっわ、可愛い!」
男2「なぁ…」
男3「あぁ…。ねぇ、お嬢ちゃん。お兄さん達と遊ばない?あ、アイスとか食べる?」
「…っ…!」
1人でいるといつもこうだ。
慣れている。…でも何故かは分からなかった。
いや、あの時は理由を考えるのが難しくてやめたんだっけ…。
男1「あれ?固まっちゃった」
男3「緊張してんの?マジかわいー!」
そう言ってぐっと腕を掴んでくる。
やばい!……そう思った瞬間、カナンの身体は浮いていた。
「んんーっ!!?」
男2「静かにしろよ、お嬢ちゃん」
これから誘拐すんだからさ……。
耳元でそう囁かれて、鳩尾に一発パンチを食らい気絶させられたのはいうまでもない…。