想いの結晶
□第2想
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side ロビン
『ろ、ロビン先生。“カナン”ってまさか………………っ』
『……………ショコラ、バニラ。すまないが確証がない以上俺には答える事が出来ない。』
『はぁ!?だってどう見たってあの人昔死んだバニラのお姉さんじゃん!!』
『口を慎め、ショコラ。そうであったとしても無かったとしても相手は王女だ。不敬だぞ』
『うっ……………………。』
『取り敢えず俺はお前達を職員室に届けた後魔界に報告へ向かう。行くぞ』
……………俺らが話をしている間、ずっと口を出さなかったショコラとバニラ。
だが今は2人の相手をするよりもこの事を魔界へ報告する方が先だ。と彼女らを大急ぎで送り出し、魔界へ飛んで女王に謁見を求めたのはつい先程の事。
ロビンは記憶を見せる魔法を使用した後、静まり返る謁見の間に某然とする女王や大臣、そしてグラシエを順に見据えたのだった…………………。
「どう思われますか?女王キャンディ」
「……………カナン、です。母である私が見間違える筈がありません。本人は否定していますが、この子は私の子です」
「っ、女王!どうか私に、私にカナン様を捜索するご許可を!!」
「グラシエ大尉、」
「待たれよ。これがもし本物のカナン様だとするならば、何故人間界にいらっしゃる?何故帰っていらっしゃらない?」
「まぁまぁ大臣サマ。取り敢えず本人が否定する以上確信は持てません。そこで埒が明かない場合にのみ、強硬手段を取るご許可をいただきたいのですが」
「……………強硬手段、ですか?」
「記憶を覗かせていただきたい。なに、ご心配為さらずとも傷付けたりはいたしませんよ。」
「……………………分かりました。ではこの事はロビン、そしてグラシエ大尉にお任せしましょう。あの子の事を、お願いします」
【接近】
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