想いの結晶

□第4想
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『カナン、起きろカナン』



『ん、ん………………?ここは……………………、』



『俺の家だ。そろそろ夕飯だから起きろ、お前は寝起きすぐに食事を取れないんだから。ほら紅茶』



『ん…………………、ありがと』















……………グラシエとの生活は、思っていたよりも快適だった。














彼はどんな些細な昔の事でも覚えていてくれたので魔法を使えずともカナンがストレスを感じる事はまずなかった。



食事の好き嫌いや食べる量、紅茶の温度や小さな癖まで知っているのは警護を担当してくれていたからだと信じたい。



家の大きさも2人で過ごすに不自由のない大きさで、おまけにとても綺麗だった。魔法も家中にかけられていてありがたい。



そうして食事を終えてお風呂に入るよう勧められた時、一つ問題が生じたのだった……………………。

















「……………………着替える服がない。」




















【新生活】




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