想いの結晶

□第5想
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「おいグラシエ!!カナンを見つけたってほんと…………う…………………はぁぁぁぁぁあ!!!!!!?」



「………………う、ん…………………………?」



「…………、なんだ………………?朝から騒がしい…………………。」



「朝じゃない、もう10時だ!!ていうかお前なんでカナンと一緒に寝て…………………!!」



「……………色々あったんだ。それより起きるから音量を下げろ、煩い。」



















………………それは朝だった。



すやすやと気持ち良く眠っていた所に突然開かれた寝室の扉の音と、そこに現れた騒がしいもう一人の幼馴染により睡眠を妨害されたカナンは結論剥れていた。



寝起きがよくないのは昔からである。



なのでご機嫌取りも手慣れたもので、グラシエはすぐに悟りカナンを抱き上げると入り口に突っ立っていたロビンを足蹴りしリビングへと向かったのだった。



それを当然痛がりながら追いかけてくるロビンの足音が煩くて、小さく唸ればグラシエが彼に静かにするよう指示を出す。



もう完璧である。一家に一人、グラシエ様々だ。


















「で、何しに来た?」



「いや………………、俺はまずどこから疑問をぶつけていいんだ?」



「質問が纏まっていないなら俺らが朝食を取る間に考えておいてくれ。誰かさんのせいでこの通りカナンが不機嫌なものでな」



「え?あ、わ、悪い。」



「分かったら静かにしていてくれ。お前は昔からカナンを起こす事が下手だったんだから、そこで黙って座ってろ」


























【改めまして】




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