忘れない



小学校最後の年、息はあるけれど目覚めぬ眠りについてしまった君。


……みんなが泣いたあの日。


ハルも、渚も、凛も伯母さんも先生もみんなみんな泣いた。


お医者さんにも何で目が覚めないのか分からない。下手したら一生……って言われていたけれど、僕は待ってたよ。



……ううん、違うね。



“僕達”、は待ってたよ。


例え呼び方が“俺達”になる程の時が過ぎたとしても………。




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