企画部屋

□磁石
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リボーンの命令で
日本にやってきた
弟分と
雪合戦の勝負をするそうだ

なかなか楽しそうだし
たまたま仕事も落ち着いていた
断る理由もなかったので
参加する事にした

飛行機から降りて
空港から沢田家に直行するつもりだったのだが

目の前で
1人の少年が倒れた

「お...おい?!大丈夫か?!」

その少年は
雪の中に埋もれたまま
身動きもしない
凍死するまで
そう時間はかからないだろう

「ロマ!!車を用意しろ!!」

放っておくことも出来ずに
俺はその少年を
滞在中 使用しているホテルに連れて行く事にした



**********



「ぅ...」

目が覚めた時にあったのは豪華なシャンデレラが飾られている天井だった

確か
群れを咬み殺し終えて
歩いていたら気分が悪くなって...
此処にいる。

―此処どこ?

どうやら
ベッドに寝かされているようだ
ふわふわした寝心地が
とても気持ち良い

その時
扉が開き1人の青年が
入ってきた

「よぉ!!目ぇ覚めたか?
よく眠ってたな!!」

キラキラしてる人だ と思った
綺麗な金髪に明るい笑顔

―こんな綺麗な人いるんだな...

つい見惚れてしまった

「...?おい大丈夫か?」

「あ...うん..ねぇ此処どこ?」

「気分悪くねぇか?」

「平気だけど..貴方誰?」

「良かったー...心配してたんだぜ?」

質問に答えず
ヘラヘラしてる姿にイラッとした

ガキッ!!

「いって!!...は?トンファー?!」

「質問に答えなよ
此処どこ?貴方誰?」

「あ...あぁ
此処は並盛ホテルで俺はディーノだ
お前がいきなり倒れたから
連れてきたんだぜ?」

「ふーん...」

「ふーんって...
まぁいいか。まだ寝るか?」

「うん もう少し寝る」

この人の気配は気に入った
何だかよく眠れそうだ

「ならオヤスミ」

「うん...」

僕はまた眠りに落ちる事にした


**********


倒れた原因は
ただの疲労と寝不足らしい
とりあえず寝かせとく事にして
雪合戦に向かった

戻ってくると
その少年は起きていて
不思議そうな顔をしていた
とりあえず調子を聞いていると
いきなりトンファーで殴られた

普通助けてくれた恩人殴るか?!
と驚いたがまぁ元気な証拠だ
気にしないでおこう

それから
またすぐに寝てしまった


すげぇ美人だなと思った
綺麗な黒髪に鋭い瞳

―こんな綺麗なヤツいるんだな...

つい見惚れてしまった


起きたらつい聞き忘れてしまった名前を聞き出さないとなと思いながら
部下達と今日の雪合戦について話し合おうと部屋を出て行く事にした






**********



部下達と話していたら
ついつい酒を大量に
飲んでしまった


「ヒック...少し飲み過ぎたかもな...俺もう休むぜ」

お休みなさいボス!!
という声を聞きながら
寝室に戻る事にした


**********


「ん...ふわぁ...」
大きな欠伸をして
寝心地の良さそうなベッドから
少年は起き上がる

だいぶ寝たことだし
そろそろ帰ろうか と
思っていた所に
1人の酔っ払いが
扉を開けて飛び込んで来た

「貴方...酒臭いよ
どれだけ飲んだんだよ」

「んー?
あぁ...お前かぁ...
もう帰んのか?」

「酔っ払いの相手なんて
してらんないしね」

「もう少し居ろよ」

いきなりディーノによって
腕を掴まれ
ベッドに戻されてしまった

「ちょ...何なの?!」

「お前 疲労と睡眠不足で倒れたんだぜー何か食ってけよ。」

「いらないお腹すいてない」

「こんなガッリガリでよくそんな事言えるぜ...
ならスープだけでも食え。な?」

何でこんなに僕に構うんだろう
今さっき会ったばかりの
他人なのに

今自分の腹心に電話をしている
本当にスープを用意させているらしい

「お節介...」

「お節介で結構ですー
これが俺なんだからな」

お節介で
優しい人だ...

嫌いじゃないな...



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12月25日までに
カップルにします...!!
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