企画部屋
□首輪
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―そんなの
知らなかったんだけど?!
「2日前ディーノの誕生日だったな」
赤ん坊が
いきなり呟いた言葉に
思考能力が追いつかなかった
「は?」
「何かやったのか?」
「...僕知らなかったんだけど...」
その日は確かにディーノが来た。
今思えば確かにやけにニヤついていた気がする...
あ ケーキも食べたっけ...
「オメェ等付き合ってんじゃねーのか?」
「う...」
ディーノは
僕の事 大切な"恋人"って
大好きだって言うけど
僕は言った事ない
―愛想尽かれた...?
しょうがない事だと思う。
僕は普通の女と違って
可愛げもないし
言動だってキツい。
それに あの人は顔も良いし
明るい。
僕なんかより
ブロンドヘアーの可愛い女の方が
何倍も似合うだろう。
想像してみると
予想以上に
しっくり来て泣きそうになってきた。
「...違う女の所 行ってたのかもね」
僕の所には
精々2時間くらいしか
いなかったし...
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