企画部屋

□甘え
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「よぉ恭弥」


どうやら僕は
夢を見ているらしい

最近1ヶ月間
ディーノが帰ってこない
...いや"帰って"なんて
おかしいか
ディーノがやって来ない

毎晩のようにあった電話も
いきなりなくなった


―...飽きたのかな


ディーノに出会ってから
卑屈になった気がする
女らしくない自分に
自信がなくなって
ディーノに似合う女になりたくて
―無理だったけれど


「きょーや?寝ぼけてんのか?」


あぁ僕の好きな
蜂蜜色の髪
鳶色の眼
白い肌に映えるタトゥー


夢じゃなくて
本物に逢いたい


それでも夢なら...と
僕はその幻想に手を伸ばした




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