12/29の日記
16:28
コタツ2
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日が傾いてきたころ、洗濯物をしまい畳み終えたわたしはお茶の間に戻ってきた。
恭弥はお茶を飲みながら、本を読んでいたはずだ。
そろそろ「もう一杯いれて」と言われそう。
ところが襖をそっと開けると恭弥の姿はない。
飲みかけの湯飲みだけがぽつんとテーブルの上に置かれていた。
・・・おかしいな。どこに行ったのだろう?
その謎はすぐに解けた。
テーブルの向こうから小さな寝息が聞こえる。
恭弥が・・・寝てる?
回ってみると、本を手にしたまま恭弥は横向きになってコタツの中で眠っていた。
いつもわたしを見つめる青灰色の瞳は閉じられていて、
胸は恭弥が息をするたびに上下していた。
その綺麗な顔を吸い込まれるように覗き込んでしまう。
コタツで寝たら風邪を引いてしまう、起こさなければ
と頭のどこかは思っているのにわたしはただじっと恭弥を見つめるだけ。
緊張することなしに恭弥を見つめることができる機会などそうそうない。
起こしてしまいたくない、もう少しだけ見ていたい・・・
あぁでも妻としてそれはいかがなものか・・・
悩みながら、それでも恭弥から目が離せない。
そうこうしているうちに「ん・・・」と小さく息を漏らすのと同時に、ゆっくりと恭弥の瞳が開いた。
・・・! あ、どうしよう・・・!
『え、えっとあの』
「・・・・・・もしかして君、僕を襲う気だったの?」
瞬きを2、3度したかと思うと、意地の悪い笑みを浮かべて恭弥が言い放った。
『なっ、なにいって・・・』
「たまには君に見下ろされるのも悪くないね」
先程までの穏やかな顔は一変、恭弥は楽しそうにわたしの身体を自分の方に引き寄せた。
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皆様、コタツで寝たら風邪引きますよ。
気をつけましょー!
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