12/30の日記
10:40
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『ねぇ恭弥、今度の日曜ひm・・・』
「暇じゃない。」
『水族館行かn・・・』
「行かない。」
『むぅー』
わたしが何を言っても総無視で書類を片付ける恭弥。
「急にどうしたわけ??」
わたしがふくれてるとやっと顔を上げて視線を移す。
『あのね、ツナくん達が一緒に行かないかって誘ってくれt・・・』
「ヤダ。君は僕に群れろというのかい?」
はぁ。だめみたい。あきらめよう・・・
依然として書類作業を続ける恭弥を一瞥して、わたしはソファで宿題をやり始めた。
・・・・・・・・・・
「終わったよ。帰ろうか。」
恭弥の声に顔を上げると時計の針は6時過ぎ。
『うん。』
勉強道具を片付けて応接室を出る。
そして恭弥のバイクに乗せてもらい家へと帰るはずだったのに・・・
『恭弥? いつもと道違うよ??』
「・・・」
返事もしないし、まぁいっか、なんて考えながらバイクが止まった場所は・・・
『水族館・・・・!?』
閉館時間は18:00、とっくに過ぎているはずなのになぜか明るい。
「水族館、行きたいんでしょ」
そういって恭弥はわたしの手をとって歩き出した。
『もしかしてわざわざわたしのために・・・?』
「閉館時間過ぎてればいちいち群れに出会うこともないしね。」
『恭弥・・・』
不意にだまりこんでしまった君。
どうしたのかと思って立ち止まって見下ろしてみれば
『ありがとう!!』
「・・・//」
突然僕を見上げて笑顔でいうものだからたまらない。
『恭弥、顔赤いよ?』
「うるさい」
あっちにクマノミいるよー
なんていいながら、今度は僕の手を引っ張ってはしゃぎだした君を見ると、
たまにはこんなのもいいかな、
なんて思えてしまう。
ほんと、君は僕を振り回すのが得意だよね。
こんな可愛らしい姿、小動物達に見せるわけにはいかないし
「日曜日は僕と勉強かな・・・」
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10:39
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『疲れたーー』
やっと今夜の任務が終わった。
早く部屋に戻って寝たい・・・
「しししっ。おまえ今ごろ終わったわけ??」
ニヤニヤしながらわたしの前にベルが現れた。
『予想以上に数が多かったの!』
「だっせーの。Bランクくらいもっとさっさと終わらせろよ。しかも怪我してるし」
『うるさいなー! ほっといてよ!!』
ベルと違って完璧に、なんてできない。
多少流れ弾に当たってしまうもの。
いっつもベルはそんなわたしをバカにする。
「放っとかねーし。」
まだ何か嫌味を言う気か!
と思ってたら突然ふわっと抱き上げられた。
『ちょっ、なにするのよ!!』
「放っとかねーって言ったじゃん♪王子優しいから手当てしてやるの。」
姫を守れなかったしな。(←別任務)
と言って笑うベル。
ずるい。
わたしの顔が紅くなるのをわかってて言ってるんだから//
『・・・バカ』
「ん?聞こえねー」
『・・・・・・ありがと』
「ししっ♪どーいたしまして」
いつもあなたに素直になれないわたしだけど、ちゃんと、言葉にしてこの気持ち伝えるから、だから・・・・・・
もう少しだけ・・・待ってて?
.
(ベルセンパーイ、ぐずぐずしてるとミーが取っちゃいますよー?)
(るせーカエル!!あいつはオレに惚れてんだよ)
(その妙な自信はどこからくるんですかねー)
((どうしたの?))
(んでもねーよ)(なんでもありませーん)
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10:38
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PLLLL
電話でてくれるかな?
ううん。でてくれないと困るよーー!!
《もしもし?》
あ、出た!!
『む、骸ーー!!』
《・・・あなたでしたか。こんな時間にどうしたんです?》
『今日ね、友達に映画誘われて、観たのがホラー映画だったの。
ばかばかしいってわかってるんだけど、目を瞑るとそのことばっか考えちゃって怖くて眠れなくて、骸と話できたら寝れるかなって・・・』
《僕は嫌です。》
『えっ』
《・・・ツーツーツー》
切れちゃった。
ほんとのほんとに怖いのにーー!!
もうどうしよう・・・
今夜は徹夜しようか、
そんなことを考えながらベッドの上でひざを抱えてうずくまる。
1時間ほどその状態でいただろうか、
急に背中に温もりを感じた。
『・・・骸!?』
「はい?」
驚いて顔だけ振り向くとそこには薄く微笑んだ骸がわたしを後ろから抱きしめていた。
『なんでここに・・・』
「あなたが眠れないというからでしょう?」
『だって嫌だって・・・』
「電話で話すのが嫌だと言ったのですよ」
わたしは堪らず骸に抱きついた。
骸もさらに強い力で抱きしめ返してくれる。
『・・・来てくれるならなんでそう言ってくれなかったの?』
そしたら怖い時間も減ったのに・・・
と骸の肩に顔をうずめながらつぶやいた。
「おしおきですよ」
『えっ?』
訳がわからなくて思わず骸を見上げると
「僕以外のことを考えていたおしおきです」
骸はそう言ってわたしにキスを落とした。
『ホラー映画のことかんがえてたから!!?』
「えぇ。そうですよ。」
(あなたの頭をいっぱいにするのは、僕だけで十分です)
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10:37
過去拍手
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『はぁ・・・』
思わず溜め息をついたのは学校の帰り道、友達が彼氏と仲良く歩いていたのを見たから。
どうってことない当たり前の風景なんだけど、正直、うらやましかった。
私の彼氏はイタリアにいる。
いわゆる遠距離恋愛。
全然会えないことがたまに苦しかったりする。
でも彼が忙しいのはわかってるし、私のわがままで負担をかけたくない。
メールのやり取りしかできないけど、それで十分。だと思うようにしてる。
今頃フランはなにしてるの?
私のこと、考えてくれてる?
ほんとは会いたいの。会って抱きしめてほしい・・・
受信
From フラン
Sub 無題
――――――――――――
今日は変態雷オヤジとの任
務でしたー
あの人やばいんですよー
「ボスのためなら死んでも構
わんっ」とか言っちゃってー
なら囮になってくださーい
ってかんじですよねー
ユーは今なにしてますかー?
-END-
フランからのメール。
そっか今日はレヴィとだったんだ。
確か昨日はスクアーロとだったからうるさかったっていってたっけ。
To フラン
Sub Re:
――――――――――――
レヴィは面白いね〜
任務おつかれさまでした☆
私は今、明日の予習をやって
るよ。
明日の授業はやだけど
明後日はバス旅行だからがん
ばる!!
お土産、なにがいい?
-END-
こんなかんじでいいかな・・・。
〜♪〜〜♪♪〜〜
返信はやっ!
受信
From フラン
Sub Re2
――――――――――――
今、電話してもいいですか?
-END-
みじかっ!
でも急に電話ってどうしたんだろ?
とりあえず返信・・・
To フラン
Sub Re:Re2
――――――――――――
いいけど急にどうしたの!?
-END-
〜〜〜♪♪〜♪〜〜
電話!
ほんとに今日のフランはどうしたんだろう?
『フラン?どうしたの??』
《別にどうもしませんよー?それとも迷惑でしたかー?》
『迷惑なわけないよ!フランの声聞けてよかったもん』
《えー。ミーはやですー》
『えっ・・・!?』
もしかして別れようとかいうために電話してきたの?
そんな・・・
《ミーはユーに会ってキスできなきゃよくないですー。
でもメールだと字を目で追うことしかできないですしーせめて電話かなー・・・って聞いてますー?》
『よかった・・・ふられるかと思った・・・』
《なんでミーがユーをふるんですかー?
ミーこそ全然会えないし、愛想つかされたらどうしようかと思ってますよー》
どうしよ・・・涙こぼれてきた・・・
フランも寂しいって思ってくれてるんだ・・・
《ちょっなに泣いてんですかー!?ミーなんかひどいこと言いましたかー?》
『うぅん・・っ・・フラ・・だいすき・・・』
《・・・ミーは愛してますー
あっ今度ジャッポーネに行けますから、デートしましょうねー》
『・・うんっ!』
大好きなあなたに会える日を考えれば、友達が彼氏と一緒にいたって笑っていられる。
会えない日の方が多いわたし達。
でもその分、お互いを想い合えてると思うの。
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