03/03の日記

17:50
もう遅い*
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「・・・・・・え、ちょっ恭弥先輩???」


「なに?」


「いや、何をしてらっしゃるんですかー?なんて・・・」


「言わなきゃわかんないの?」


「・・・質問を変えます。なんでそんなことしてるんですか!!?」



恭弥先輩は涼しげな顔で、さして動揺もせずに、わたしの肌が露出しているいたるところに・・・ちょ、チョコを塗っている。

暴れたって敵わない。

恭弥先輩に力で勝てるはずもなく、わたしは押さえ込まれてしまった。



「君がバレンタインにチョコをくれないのが悪い」


「いや、それは管理人のせいであってわたしのせいじゃ・・・!」


「そんなの関係ないよ。実際跳ね馬にはあげたんでしょ?」


「あれは郵送したからで・・・」


「僕には渡さないで跳ね馬にはあげるなんて許さないから」


「ていうかどうしたんですか、この大量のチョコは!!?」


「草壁に用意させた」


「・・・・・・だと思いましたι

それで、わたしにつけてどうするっていうんですか・・・?」


「何言ってるの? 食べるに決まってるでしょ」


「え゛っ・・・」



恐ろしい答えに、わたしは暴れるのをやめてしまった。

その一瞬の隙をついて、恭弥先輩はわたしの手をとり、指先を口に含む。

口調は怒っているのに、その手つきは優しく壊れ物を扱うかのようで、どきどきしてしまう。



「・・・んっ」


「何? 感じてるの?」


「・・・・・・」



ちゅ と音を立てて、口から離しながらニヤっと口角を上げて恭弥先輩が問う。

このサディストめ・・・!



わたしが何も答えないでいると、そのまま手の甲に舌を這わせる。

ザラリとした舌の感触に、身体が震えるけれど声を立てないように我慢した。

それが気に入らないのか、手のチョコを綺麗に舐め取った恭弥先輩はそのまま首筋に唇を寄せる。



「・・・ぅんっ・・・」



強く吸われて、思わず声が出た。

どうやら痕を残されたらしい。

その場所を数回舐めてから、まだチョコが残っている部分に舌を這わす。


恭弥先輩に舐められている部分が熱い・・・

甘ったるいチョコの香りがして、その上先輩がピチャ と水音を立てるものだからたまらない。

暦の上では春だといっても、外はまだ寒いのに、どんどん体温が上昇する。


次第に漏れ出てしまう声に恭弥先輩はほくそ笑みながらも、わたしの唇を塞いだ。








謝ったって、もう遅いよ。

僕が満足するまで付き合ってもらうから。




END

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