短編
□誕生日談義
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入「いきなりだけど、僕から二人に質問!」
徳「なんですか?」
鬼「なんだ、いきなり」
練習後の自由時間、102号室―。
入「僕らはさ、一緒の部屋で寝起きしてる割にはお互いのことよく知らないこと多いでしょ?」
徳「まぁ、そうですね」
鬼「趣味くらいなら把握しとるだろうが」
徳川はベッドサイドにスノボの雑誌やらサーフボードの雑誌があって。入江の机の横にはテナーサックスがスタンドに立てかけてあるし、自分は編みぐるみを作る。
入「なんていうかさ、もう少し踏み込んだことを知りたいんだよね」
徳「例えば、どんなことですか?」
入「誕生日、とか?」
鬼「誕生日?」
入「うん、そう!もう過ぎちゃった、でもいいけどさ、せっかくだし。ね?僕は12月7日で冬生まれ。はい鬼は?」
鬼「10月26日だから秋か?」
入「んー、秋かな。じゃ徳川」
徳「7月27日なので、夏ですね」
入「ふーん、徳川だけがっつり暑い時だね」
徳「そうですね」
入「ということは……春夏で一区切りだよね。徳川だけ夏生まれだから、仲間外れだね!」
鬼「……;;」
徳「……そうですね」
入「僕は12月でしょ?鬼は10月でしょ?」
徳「奇数月なのは俺だけ、と言いたいんですか?」
入「ばれちゃったかな?とことん仲間外れだね!」
鬼「入江……;まぁ、入江と徳川に共通しとることもあるだろうが」
徳「?」
入「なにが?」
鬼「12月7日と、7月27日。奇数日同士だし、7ってとこが同じだろう」
入「気のせいじゃない?」
徳「俺に何か恨みでも……?」
入「なにもないよ?」
鬼・徳「ぇ」
⇒おまけ