短編
□可愛い後輩
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四天宝寺中、食堂
「相談したい」という謙也に連れてこられたのは食堂だった。「教室でええやん」という言葉は聞いてもらえず、深刻な悩みなら部室ですればいいものを、なんて思いつつ。
謙「なぁ、どー思う?」
白「主語ないやん」
謙「財前が俺に冷たい気ぃすんねや」
白「財前はもともとクールやろ。今に始まったことちゃうで」
謙「でも、白石には素直やん」
白「それは俺が部長やからとちゃうか?」
謙「小石川にも普通やん」
白「そら、小石川は副部長やからなぁ」
謙「俺にはなんか冷めてる」
白「考えすぎやで」
謙「なんでや?」
白「なんとなく?」
不毛な会話をしていると、後ろから聞きなれた声に話しかけられた。