短編
□ハンバーガー
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甲「なー、わったーマック行かね?」
部活も終わり、ダラダラと着替えるレギュラーメンバーに誰かに向けて、ではなく声をかけるのは甲斐。
木「買い食いも程々にしなさいよ」
平「わんは行くさー」
田「わんも」
知「やったー行くならわんも行くさー」
甲「木手はどっちなんばー?」
一同の視線を集める木手。なかなか誘いに乗らないのは全員知っているため、たまには乗ってこないかと期待の意味もある。
木「たまにはいいでしょう…行きます。ただし食べたら直ぐ帰る、いいですね?」
甲「っし!」
平「珍しいこともあるんばー?永四郎が参加って」
木「俺だってたまには買い食いするの。君たちがその頻度が高すぎるんです」
ぞろぞろと連れ立って向かうのは、学校から一番近い店舗。
甲斐や田仁志、平古場は肉系ダブルサイズのセットにサイドメニューの追加、知念は通常サイズのバーガーセット。
木「では、俺はフィッシュバーガーで」
それぞれトレイを持って空いている席を確保し、人数分テーブルを寄せる。
甲「なー。永四郎は何でいつもフィッシュバーガーなんばー?」
平「確かになー」
知「ファストフードが苦手なんばー?」
木「……あなたたちに話したこと、ありませんでしたね。聞きたいですか?」
甲「いいんばー?気になる!」