文【P】
□世紀末リーダー伝ユーリ
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「そーいえばさァ、ユーリって何歳なの?」
「…何歳に見える?」
暇だから話相手でもしろってユーリが言うから、お茶しながらどうでもいい話をしてる。
ユーリが楽しめそうな話題もないし、ユーリに対して気になったことを淡々と質問することにしたんだけど。
いちいち突っ込みたくなるような回答ばっかしてきて、後からじわじわ笑いがくるんだけど。
「少なくとも200年は寝てたんだからソレ以上ってコトでしょ?寧ろ、そんだけ生きてたら普通死んでるんだから、見た目で聞かれてもわかんないヨ!」
「それもそうか、…そうだな、400歳くらいか?私も正確には、もう覚えていない」
自問自答しながら真剣に答えるとこも、何かシュールで面白い。
「400!?じゃあ、あとどんだけ生きれるの?」
「長ければ1500年くらいは…、そういうお前は幾つだ?」
吸血鬼は超長生きってことはわかったけど、現在の電化製品さえ扱えないユーリなのに、これから1500年って考えたら更なる時代錯誤が心配になった。
最近、やっとレンジとトースターくらいは使えるようになったけど。
「ボクは200歳くらいだけど?」
「フッ…まだまだケツが青いな」
ボクのお
しりは確かに青いよ、元々青いよ?寧ろこれからもずっと青いよ。
「じゃあさー、いつからゲイになったの?」
「私はゲイではない、バイだ」
どうしよう、こんな真面目な顔でゲイとかバイとかユーリの口が言ってるなんて吹き出しそう…ッ!
同性愛を笑った訳じゃなくて、ユーリが真面目な顔で言うからおかしいんだよーっ。
「ヒッヒヒ…ッ、そっかバイなんだ?じゃあ好みの異性はどんなタイプ?」
「異性だとしても、何故、好きな奴の前でタイプなど言わねばならんのだ…っ」
うわー、そういう無自覚のあからさまな直球を、何ちょっと恥ずかしそうに言ってんのさ、こっちが恥ずかしいからやめてよーっ!
「う…うん、ゴメンネっ…、うーん…最近気になってる流行りものとかはある?」
「…うーむ…、!……フラフープ、とか」
とっっくに流行り過ぎたよね、ソレ!っていうか白黒ブラウン管のアナログテレビの時代!?随分も前の話だね!っていうか何でフラフープなのッ!!?
もうそろそろ笑いが堪えきれない、身体が震えるし涙が出てきちゃったもん。
いや、まだだ、頑張れボク!頑張れボクっ、大切なことだから二回言い聞かせたよ。