文【P】

□Trick yet Treat!!
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「ハロウィンの話をしようか…」



紀元前、アイルランドに住んでいた古代ケルト人の大晦日に行われた儀式がハロウィンの起源、ちなみに、ケルト族の暦では10月31日が大晦日なの。
新年と長い冬を迎える為に、その年の収穫を祝って悪魔や魔性を追い払う祭りをしてたのさ。
その日は死者の魂や魔性の者が地上へ降りてきて、人間に悪さをするって考えられていたからで、その災難から逃れようとしたんだね。
やがてこの祭りが、キリスト教の万聖節(11月1日)と融合=合体=一緒になってAll Hallows’Eve=万聖節の前夜祭=10月31日、万聖節のことを、Hallowmasu またはHallowsと言うようになった。
現代英語では、All Saints’ Day=キリストを信じて世を去った人の霊の為に平安を祈る日っていうよ。
このAll Hallows’ Eveの短縮語が、Halloween(Hallowe’en)、アングロサクソン語で、Hallowはsaint(聖徒)を意味するの。

でも、敬虔なキリスト教徒は悪魔や魔女などが登場するHalloweenを嫌って行なわない、だから誰でもHalloween Partyをして楽しむと
いうわけでもないんだ。

でね、ケルト人達は大晦日の夜に、地上をさ迷い歩いて人間に悪さをする邪悪な者達を恐れて『私は人間じゃない、魔性の仲間だよ!』ってアピールで魔性の者たちと同じ装いをして、難を逃れようと考えて仮装するようになったのさ。

家に訪ねてきた魔性の者にお菓子をあげるのは、家の中に入ったら大変だから家に入れる代わりにお菓子あげて、快く帰ってもらうためなの。

Jack-o’-lanternを飾るのは、Jackって男の子が関係してるんだ。
昔、Jackって男の子がいたんだけど、とっても意地悪だし乱暴だし好き嫌いばっかり、嘘吐きで人の嫌がることを平気でする悪い子だった。
そんなJackが死んで、Jackの魂が天国の入り口に辿り着いた時、天使達は『Jackを天国に入れちゃダメ!』って言ったの。
仕方無く地獄の入り口に向かったけど、地獄の鬼達もみんな『Jackを地獄に入れちゃダメ!』って言ってね。
何処にも入れてもらえないJackの魂は、今でも行き着く先を求めてるのさ。
真っ暗な夜の闇をランタンの光だけを頼りに、疲れきってさ迷って歩き続けてるんだけど、その手に持ってるのがカブ畑で盗んだカブの中身をくり抜い
て、石炭の火を灯して作ったランプなんだ。
因みに、アメリカじゃ南瓜を代用して作ったから、今じゃ南瓜の方が有名なのさ。
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