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□虜
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「なっ…んでっ…」
『xxxが逃げようとするから…』
そう言って僕は君の細い腕をぐっと掴み無理矢理口づけをする。
「…んうっ」
君は涙を一筋流し僕の唇を噛む。
どうしてそんな嫌がるんだろう。
僕たちはいつからこうなったの?
口の中に淡い血の味が広がり僕は自ら口づけを止め
xxxの瞳を見つめた。
『xxx…痛いよ……』
「…うん」
僕が怖いのかxxxは肩を震わし距離をとる。
ほら、また逃げる。
距離が近くなったと思えば
すぐ遠ざかる。
君を捕まえることができなくて
何がなんでも自分のものにしたくて
そんな僕は君の虜…―
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