LONG
□犬猿の仲
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この間、杜山 しえみが塾に入ってきた。
ということは、一巻が終了し二巻に突入したことになる。
これから、急速に物語りは展開する。
どこか遠い空を見つめながら、玲奈は考えていた。
だが、それは燐によって妨害された。
「スキヤキ!?」
「っ!?」
燐の叫び声にビクッと体を震わせる。
我に返ると、藤本がのぞき込んできた。
「お前が考えごとなんて珍しいな」
「・・・うるさい。
俺だって、考えたりすることはたくさんある」
単細胞と言われたみたいで、少々ムカッときた玲奈。