LONG
□分からない
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玲奈は思案顔で、ある所に向かっていた。
ある所とは建設中のビルで、この時間ならばメフィストとアマイモンが密談しているところだ。
念のためにブレスレットをもう一つ外しておく。
姿が見られても構わないように、姿も変えた。
黒髪黒目の女から、金髪碧眼の美少年に。
空間を渡りながらそんなことをしていたら、目的の場所についた。
メフィスト達がいるところから少し離れた場所に姿を現して、様子をうかがう。
風が少し強いが、話は聞き取れた。
「・・・ほぉ。
・・・それは大変結構」
ニィィとメフィストが嗤う。
こういうところを見ていると、メフィストも悪魔だということを再認識させられる。