LONG
□選択肢 上
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玲奈がメフィストのもとで働き始めてから、何日かたった。
「玲奈さん、次はこちらの書類をお願いします☆」
「はーい。これが終わったら、お茶にしましょうね」
最初のうちはメフィストに敬語を使うなんて違和感が凄くあったが、仕事をしているうちにそれもなくなった。
「そうで「よう!!二人とも元気か!!」」
メフィストの台詞を遮ったのは、部屋に乱入してきた藤本だった。
ここのところ。毎日のように訪ねて来ている。
まるで、自分の部屋のように勝手にソファーに座ると玲奈にお茶を要求した。
「藤本、玲奈の邪魔をしないでください」
「んだよ。もう少しで休憩だったんだろ?
ならいいじゃねぇか」
「・・・はぁ〜。玲奈さん、私のお茶もついでに持ってきてください」
メフィストは折れた。
「分かりました」
玲奈はお茶を入れに調理室に向かった。