LONG
□入学許可
1ページ/8ページ
今日は朝からメフィストがいなかった。
多分、“藤本”の葬式にいって、燐と話している最中なのだろう。
ここにいるのにな・・・。
ふっ、と笑って、玲奈は藤本を見る。
「なんだよ?」
「いや。今日は藤本の葬式の日だな、と思って」
藤本は今、玲奈の部屋で暮らしている。
死人を他の場所に出すわけにはいかないからだ。
玲奈がかけた魔法のおかげで、この部屋にいるときには他人に視認されなくなっている。
この部屋には風呂もトイレも冷蔵庫もついていたので、生活に困ることはなかった。
現に藤本は、冷蔵庫から取り出したケーキを食べながら、玲奈の話を聞いていたところだ。
「ブッ!?なんで、そういうことを早くいわねぇんだ!?」