LONG
□祓魔塾
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次の日、玲奈は授業を終わらせ、藤本と一緒に祓魔塾に来ていた。
早い時間のためか、まだ誰一人教室にはいなかった。
「まさかこの歳になって、もう一度塾の講義を受けるなんて思ってなかったぜ」
懐かしそうな顔をして辺りを見回す藤本。
玲奈はさっさと席についた。
「言っておくが、お前は今は佐藤 リオだ。
そこいらへんを忘れないように行動しろよ?」
「分かってるって。
そんなに心配すんなよ」
そう言いながらも、はしゃいでいる藤本を見て、玲奈はため息をひとつついた。
しばらくすると、藤本も飽きたのか席に着いて腕枕をして眠ってしまった。
それを見て、玲奈がまたため息をひとつついたのは言うまでもないだろう。